2023年4月19日

上海モーターショー2023（Hall 1.2H、Stand 1BF015）で、マレリは様々な主要テクノロジーを紹介していますが、今回初めて「インキャビン・アドバンスド・テクノロジー・ショーケース（In-Cabin Advanced Technology Showcase）」 を公開しています。これは、コンピュータハードウェア、ソフトウェア、魅力的なユーザーインターフェイス、およびインフラストラクチャなどに関わるマレリの最新のイノベーションを搭載して車両のインテリアを具現化したものです。

このショーケースは、直感的な操作と最先端の機能を通してユニークで忘れられない体験を提供し、ブースへお越しいただいたゲストは次世代のキャビンや運転環境に没入して体感することができます。

この新しい「インキャビン・アドバンスド・テクノロジー・ショーケース」に搭載された中で最も重要なテクノロジーが、第4世代のMInD-Xp統合型コックピットDCUです。従来は個別に搭載されていた複数のECUをマレリ独自のコントローラーに統合し、キャビン内のテクノロジーエクスペリエンスの進化に対応します。このソリューションはMInD-Xpクラウドエコシステムを使用し、クラウド上で車両アプリケーションを開発、テストする機能も統合されています。
もうひとつの主な技術は、次世代のゾーンダイナミックプライバシーディスプレイです。乗客用のディスプレイに表示されるコンテンツを運転席から完全または部分的に隠すことができ、安全性とプライバシーを確保します。最新バージョンでは、ローカルディミングによる高コントラストなディスプレイ技術も提案しています。
ショーケースには、ピラートゥーピラーのジオラマディスプレイを搭載し、ローカルディミングで3つのHDディスプレイを駆動させています。これによりフロントガラス上に鮮明な情報の視覚化を実現し、安全で快適な乗り心地をお約束します。この革新的な反射技術により、鮮明で広角な視界を提供し安全性を高めています。最新世代では、3D映像の原理とジオラマ設定を組み合わせた高度なOxOBホログラフィックアバター(OxOB Holographic Avatar)も提案しています。
また、高度なアイトラッキング技術を備えたマレリの3 Dディスプレイも搭載されています。奥行き感を出すことで、専用のメガネを装着しなくてもコンテンツが読みやすくなりました。最新世代の運転監視システムでは、アイトラッキングセンサーが14の立体画像から選出した2つの立体画像をリアルタイムに投影することで実現しています。

「インキャビン・アドバンスド・テクノロジー・ショーケース」には、他にも多くの技術が搭載されています：コックピットの領域では、Android OSを搭載したインフォテインメント、ドライバー監視システム、バーチャルパーソナルアシスタント、Apple CarPlayなどのスマートフォン画面のミラーリング、メディアストリーミング、リアルタイムのテレマティックコントロールユニット接続、3 Dサラウンドビューやクラウド（侵入検知システムIDS、FOTA）；ADASの領域では、警告メッセージの路面投影機能を統合したV2Xシナリオ；そして最後に、ヒューマンマシンインターフェイス（HMI）の領域では、シームレスな統合を実現した大型ディスプレイ（メーター、センターインフォメーションディスプレイ、パッセンジャーディスプレイの3つを統合）、eミラー、スマートサーフェスやハプティックフィードバックを搭載したマルチレイヤー機能付きハンドルやセンターコンソール、スマートスイッチ、ドライバーヘルプ機能付きのデジタルミラーなど、数多くのマレリ先進テクノロジーが含まれています。

マレリは上海モーターショーにおいて、お客様やテクノロジーパートナーとのモビリティの未来の共創へ向けて、「Co-Create What’s Next（お客様と「次」を共創する）」 をテーマに、対話型の魅力的な体験を提供しています。ブースではマレリのデジタル・デザイン・スタジオを展開し、ブースを訪れたゲストの皆様は、厳選されたライティング、センシング、エレクトロニクス、内装から任意のアイテム・機能を選択することで、その場で「自分の車」を構成、マレリ製品でゲストの皆様のブランドを具現化していただくことが出来ます。また、マレリは、中国市場に最適な製品を含め、自動車の「パーソナリティ」と「パフォーマンス」に貢献する製品を発表しています。

展示テクノロジー一覧 （https://www.marelli.com/jp/marelli-auto-shanghai-2023/）
上海モーターショー2023でマレリが展示する主なテクノロジーは以下の通り：自動車のライティング及びセンシング領域では、ニアフィールドグラウンドプロジェクションとイルミネーション付きフロントパネル；今回初の公開となる効率的なサーマルマネジメントシステムを実現するディストリビューションモジュール；eモビリティ向けではワイヤレスバッテリーマネジメントシステム (wBMS) や高電圧eAxleソリューション；内装の領域では、持続可能で環境に配慮したマテリアルコレクションやバックライト透過素材；ライドダイナミクス領域では、フルアクティブ型電気機械技術とセミアクティブ・ツインバルブシステム；内燃機関向けのパワートレインでは、パワートレインと車両を制御する統合型マルチドメインコントローラ；ガソリンエンジンとディーゼルエンジン向けではバーナーアクティブ触媒加熱システムをご覧いただけます。